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ユニークな分析(関西馬って本当に強いの?)

概要

もう何年も前から、関西馬が強いと言われています。その強さの秘密は、坂路調教にあると言われています。 その昔、東京競馬場には最後の直線に厳しい上り坂があり、そのコースで調教やレースをすることで鍛えられて いたため、関東馬が強い時代がありました。その後、栗東に坂路調教コースができ、関西馬が鍛えられた経緯があります。
しかし、本当に関西馬が強いのでしょうか? 分析して数字で証明してみたいと思います。

勝率の比較

単純に関東馬と関西馬で勝率、連対率、複勝率(3着内率)を比較してみたいと思います。

2001年以降の勝率、連対率、複勝率を確認してみましたが、全てにおいて関西馬の率が関東馬よりも高いです。
毎年の傾向を見ると、東西どちらも年々、率が低下しています。これは全体の出走頭数が増加しているからです。 2001年は東西足して46600頭くらいだったものの、2013年は49700頭と3000頭も出走頭数が増えています。

(表1:勝率は小数点で表現。0.01は1%を表す)
年勝率連対率複勝率出走頭数
関東馬関西馬関東馬関西馬関東馬関西馬関東馬関西馬
20010.06690.08050.13490.15960.20400.23752325023368
20020.06510.07770.13400.15130.20190.22562407524157
20030.06510.07710.13190.15250.19880.22762458323874
20040.06650.08030.13450.15930.20400.23622364623302
20050.06620.07840.13300.15650.20280.23122360923891
20060.06020.08170.12460.15910.19090.23452421924333
20070.06360.07860.12870.15560.19520.23132426524298
20080.05970.07800.12340.15210.18880.22462445025510
20090.05980.07760.12350.15170.18640.22612451025595
20100.06200.07690.12560.15180.19160.22492410025530
20110.06020.08050.12590.15610.19200.23112347925292
20120.05920.07950.12320.15450.18850.22812413825512
20130.06080.07740.12410.15250.19010.22552418025593

勝率の比較2

前述の勝率は、全出走頭数に対する勝率でしたが、今度はレースに対する勝率です。
つまり、関西馬しか出走しないレースは、関西馬が必ず勝つので勝率は100%です。

傾向を見ると、毎年関西馬が半分以上のレースで勝利していますが、2001年と比較し、最近はさらにその傾向が強くなっており、 60%近くのレースで関西馬が勝っているのが分かります。
ちなみに、足して100%にならないのは、外国馬などが勝っているからです。 2001年頃は、外国馬が年10頭以上勝っていましたが、最近はほとんど勝てなくなりました。
日本馬、いやぁ、関西馬強し! ですねぇ。

ただし、よーく見ると、2011年を底に関東馬の勝率が上昇傾向です。
関東馬しか出走しないレースが増えたのか、関東馬がより多く関西のレースに出るようになったのか。 それとも震災が何か関係しているのか...

(表2:勝率は小数点で表現。0.01は1%を表す)
年勝率勝利数
関東馬関西馬関東馬関西馬
20010.45050.544915561882
20020.45330.543215671878
20030.46340.532916011841
20040.45540.542015721871
20050.45330.542615641872
20060.42170.575114571987
20070.44640.551915441909
20080.42230.575714591989
20090.42430.575114661987
20100.43150.567314931963
20110.40920.589914132037
20120.41300.586814282029
20130.42600.573714711981

敵地での勝率

関東馬が関西へ、関西馬が関東へ遠征してまでレースに出走するのは、勝つ自信があるからか、調整に必要だからか、 はたまた遠い地に住む馬主への顔見せかは分かりませんが、敵地ではどの程度勝利しているのでしょうか。
競馬場別に勝率を見てみます。東西の主要な競馬場である、東京、中山、京都、阪神の4つについての出走頭数 に対する勝率です。

数字見ると、関東馬が関西に遠征した場合の勝率が年々低くなっているのが顕著です。表1で述べたように、 全体の出走頭数が増えているため、関西馬の勝率も年々低くなっていますが、その比ではありません。
また、関西馬の関東に遠征した場合の勝率は異常ですね。10%を超える年もあります。

(表3:勝率は小数点で表現。0.01は1%を表す)
年東京中山京都阪神敵地出走頭数
関東馬関西馬関東馬関西馬関東馬関西馬関東馬関西馬関東馬関西馬
20010.06900.10390.06800.10740.05440.07770.07750.07545101019
20020.06130.11700.07080.09830.05370.07420.05280.07337521005
20030.06630.09170.06710.10160.07960.07190.08100.07148721102
20040.06820.09700.07190.08220.06430.07470.06510.07668041099
20050.06660.09570.06860.10820.04870.07530.05360.07527631336
20060.06140.11300.06410.13330.05390.07360.06060.07258491535
20070.06520.09890.06990.06730.05190.07600.05580.073510791505
20080.06200.09200.06620.09240.04430.07140.03360.073111451768
20090.05920.10500.06870.08310.03620.07330.04380.072311321869
20100.06210.09330.06650.09170.03270.07310.05350.072211101898
20110.06500.09670.06760.08330.03300.07350.03760.076219461696
20120.06190.10110.06500.09900.02880.07400.02860.073810781874
20130.06270.09950.06580.08460.03360.07410.02890.07298611863

敵地での勝率2

では最後に、表2と同じようにレースに対する勝率を競馬場別に見てみます。

数字を見ると、中山より東京のレースの方が関西馬は勝っているのが分かります。ただ、表3の勝率では差はないことから、 東京の方が出走頭数が多いためにその分勝てていることになります。データは載せていませんが、 事実、2013年に中山に出走した関西馬768頭に対して、東京に出走した関西馬は1095頭でした。
また、関東馬の関西での勝率は低いですが、2011年の阪神だけは異常ですね。これも震災が関係しているのでしょうか...

(表4:勝率は小数点で表現。0.01は1%を表す)
年東京中山京都阪神敵地勝利数
関東馬関西馬関東馬関西馬関東馬関西馬関東馬関西馬関東馬関西馬
20010.84490.15090.92480.07310.02720.96860.04380.950034107
20020.83070.16670.90170.09410.03740.96050.04570.954340109
20030.85080.14400.90920.08900.07470.92530.07080.927170106
20040.85150.14640.93100.06490.05630.94170.05210.945852101
20050.82600.16980.88080.11090.03940.95850.04160.958439134
20060.77040.22760.83260.15900.04860.95140.06940.930648185
20070.81550.18450.91200.08150.05890.94110.06030.939758131
20080.78290.21500.87470.12530.05640.93950.03750.962545163
20090.74380.25630.87890.12110.04580.95210.04790.952145181
20100.76670.23330.86460.13330.03630.96190.05200.948046176
20110.76990.23010.89770.10230.03690.96150.10040.899670157
20120.75970.24030.85770.14230.03410.96590.02580.974231188
20130.79740.20260.86590.13210.02840.97160.02380.976227174

まとめ

ここまで見てきて分かることは、年々関西馬が勝つレースは増えていますが、出走馬に対する勝率はそれほど変わっていないため、 関西馬が年々強くなっているわけではなく、より多くの関西馬が関東に遠征してきてレースを勝っていることが分かります。 関東馬も関西への遠征は年々多くなっていますが、震災の年を除くと関西馬の増加には追いついていません。

また、全体の出走頭数は毎年増加していますが、遠征馬の増加率はそれを大きく上回っています。東西の交流が増えたといえば聞こえが良いですが、 関西馬が関東に押し寄せて賞金をかっさらっているとも言えそうです。もう少し関東馬に頑張ってほしいところです。

以上

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